旅の手ざわりを、
画面の中にも。
木、紙、墨、旅の記念品。ひとつひとつの形に、理由を持たせたい。Culture Quest Japanで参考にしたものと、私たちが新たに表現した部分をご紹介します。
画面上の意匠は、伝統工芸品や鉄道の実物を再現したものではありません。旅のスタンプも、駅を訪れた証明にはなりません。
旅の入口に、仙台の手仕事を。
仙台編を始めるボタンには、仙台箪笥から着想を得た木目、漆の奥行き、金具を思わせる縁取りを使いました。仙台の観光情報では、仙台箪笥は指物・漆塗り・金具を手がける職人の合作として紹介されています。画面上のボタンは私たちの創作であり、職人の作品を複製したものではありません。
行き先を選ぶ、小さな旅の記念品。
仙台・東京ベイ・京都の選択画面は、切り離したくなる紙片のように仕立てました。番号や行き先の表記は、旅の気分をつくるためのもの。運賃、バーコード、鉄道会社のマークは入れていません。スタンプも、遊んだ記録としてブラウザに残す独自のものです。
持ち帰りたくなる一枚に。
列車の絵には余白のある写真プリント風の枠をつけ、説明は絵の外に置きました。仲間の絵は、小さな版画を収める見開きのように扱っています。紙、墨、色、金属顔料を使った摺物も参考にしていますが、掲載する絵は歴史資料の複製ではなく、この企画のための作品です。
物語と案内に、違う声を。
見出しには落ち着いた明朝体の表情を、経路や番号には小さな等幅の文字を使いました。日本語は端末で読める明朝体・ゴシック体を優先し、英字の形を無理に当てはめません。風・墨・光のボタンも、それぞれ紙、印、箔を思わせる仕上げにしています。
手がかりにも、土地の表情を。
最初の道選びには、大きな矢印と行き先、控えめな補助表記を使いました。小箱の品は引き出しのように、駅名の文字は案内板からこぼれた紙片のように見せています。七夕の場面には、紙を重ねた表情を。最後に残る印はゲームの記念品で、駅で押すスタンプではありません。駅の案内表示が大切にする分かりやすさを参考にしつつ、JR東日本のサインを再現しない形にしています。